旅立ちの理由

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それからいくつか戦闘をこなし、もう何千回目の生きがいを感じた後、先の道へと進む途中で、頭の中で懐かしい音が鳴り響きました。 「ん?どした、リーダー。急に止まって」 先頭を歩く自分が急に立ち止まったので、全員が二の足を踏むことになりました。 「いや、なぜか自分レベルアップしたようで」 「え?なにそれおかしくない」 カスタード殿が不思議そうに眉をひそめます。 それもそのはず。 「『チョコ』の役職ってホワイトかビターだけなんじゃないの?ねぇペパー、違ったっけ?」 「いえ、その二種類のはずです。何かの間違いでは?」 「どうやらパティシエ?にレベルアップしたようです」 「なんなの?パティシエって?」 「聞いたことことありませんね」 「てか、チョコ縛りじゃねぇじゃん。リーダー、それどういう意味だよ」 「わかりません……が、自分に与えられた役目ならば全うするのみです」 この謎の役職、『パティシエ』という称号によって我々の戦闘は一変するのです。
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