旅立ちの理由

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いざ戦場に立ってみると『パティシエ』の能力は桁違いでした。 「ラスク殿!危ない!」 「きゃあ」 「リーダー!大丈夫ですか!?」 「ラスク!お前のせいでリーダーが巻き添えになったじゃねぇか!!」 「だ、大丈夫です。問題ありません。ラスク殿は?」 「だいじょーぶ。なんともない」 「えっ、すごっ。リーダーほとんど無傷じゃん」 また、習得できる技の種類も多種多様でした。 「えっ、リーダーその回復魔法使えるようになったのですか?私まだ習得できていないのに」 「そ、そうですな。気付いたら習得してまして」 攻撃が直撃してもビクともしない頑丈な身体と、これまでにない多彩な魔法を手に入れた自分。結果、戦闘で苦戦することはなくなりました。 期せずして、自分は望んでいた圧倒的な力を手にしたのです。
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