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「あんだと?」
それを耳にしたスポンジ殿はカスタード殿の肩を掴んで自分の方に引き寄せます。
「痛い!離してよ!」
「なんださっきの言い草!俺が悪いってのかよ」
「アンタがボッーとしてたのが悪いんじゃない!そんなんでよく人のこと言えるわね。この役立たず!」
「!テメェ」
振り上げる拳を見て瞬時にスポンジ殿の腕を掴みました。
「イッテェな、話せよボケ!」
「お、落ち着くのですスポンジ殿!」
ジタバタ暴れまわっていたスポンジ殿は、やがて観念したのか力を抜きじっとりとした目付きで自分を睨みつけます。
「今更リーダー面かよ」
削れた氷山のように冷たくて痛々しいその言葉に、自分は息ができなくなりました。
スポンジ殿はそんな自分を見ようともしておりません。いえ、自分というよりパーティの誰もがスポンジ殿の瞳には写っておりませんでした。
「お前ら、仲間ごっこがそんなに大事かよ。いい加減薄ら寒いんだよ、こんなクソの集まり。おいカスタード。威勢のいいこと言っといて、お前も最終的にラスクを見限ったじゃねぇか。お互い様だよ。
ペパー。お前は俺以上に性格が悪いよ。自分の意見も持たないで都合の悪い時だけ黙りこくって。お前こそいる意味ねぇよ。
ビター。お前のどこがリーダーだよ。リーダーってのはそうじゃないだろ?戦闘だけやってたいんだったらパーティなんか組むんじゃねぇよ。
存在するだけで迷惑なんだよ、お前らみたいなやつら。俺はお前らとは違うんだよ。せいぜい一生篭っとけよ、クソ野郎共!」
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