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「でもリーダー、最近ちょっと甘すぎやしないか?」
スポンジ殿は真面目な顔でそう問い質しました。目の前に座るラスク殿を指しながら。
「なぁラスク、そろそろ頼むぜ。いい加減独り立ちしてくれないと」
「スポンジ、アンタ飲み過ぎ。リーダーだって色々考えてんだから」
「だぁからリーダーのその考えが甘いんだって。守る立場からすりゃ、たまったもんじゃない。こんなあしでま」「スポンジ!」
カスタード殿が立ち上がった衝撃で机の上にあるグラスが二つ倒れました。中身が溢れ丸テーブルの上は大惨事となっておりますが、御構い無しに二人は口論を続けます。
二人の間で、当惑しながらラスク殿が何度も小さく謝っていました。
「ごめん なさい」
「おい、ここじゃ年齢なんて関係ないからな」
「ごめんなさい」
「ちょっとスポンジ!アンタいい加減にしなさいよ」
「ほんとのことじゃねえか!いつまでも負んぶに抱っこじゃパーティに負担がかかっちまう。ほんと、いい加減にしてくれよ!」
こんな状況は今日が初めてではありません。
本来は、このようなよくない口論はリーダーが止めるべきですが、自分は何も言いません。上手に言葉が出ないのです、情けない話ですが。
ですのでここで何もできない分、自分は戦闘で全力を尽くすのです。
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