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二歩下がる。
間合いを外されたモンスターは、尾を振り下ろす攻撃から火のブレスに切り替える。
その一瞬の隙をカスタードは見逃さない。
カスタードによって足を崩され倒れたモンスターは、それでもこちらを睨みつけている。
口をこちらに向け放たれる攻撃を、スポンジが身を呈して防ぐ。
相手の炎が尽きた瞬間、駆け出したリーダーは喉元目掛けて剣を突き刺す。と、同時に開いた傷穴に氷魔法をねじ込み回復させない。
大口を開けてもがくモンスターの動きはやがて止まった。
先程カスタードが放った矢の先端にはペパーの毒草つき。
そうして、動けないモンスターの首目掛けて剣を振り下ろす。
硬い鱗に拒まれる剣身は沼に沈むようモンスターの中に入っていき、剣が地面に着くと同時にモンスターは泡となって登っていった。
そして自分は、また天を見上げ生きている実感を得るのです。
この繰り返しこそが自分のすべて、自分にはこれしかないのです。
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