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今だって十分意味不明な話をしているが、そこには気づいていないのか?
「君はいくつもの証拠を目にしても、現実を信じないような人間じゃないからね。現に今、私の言うことが絵空事だとは思えないでいるだろう?」
やっぱり心を読んでいるんじゃないのかと思う言葉を連ねた美少女は、それはもう魅力的な笑みを浮かべる。
「やっと会えたんだ。君にとって初対面でも、私にとっては最愛の人との再会だ。……絶対に惚れさせてみせるから、覚悟しておくといい」
肉食獣にロックオンされた獲物というのはこういう心地だろうか?
そうして俺はその日、元人間で現創造主みたいな存在の美少女との劇的な出会いを果たしたのだった。
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