第1限目:入学式の朝

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パパがさっきの入学式参列の話を、 おもむろに切り出してきた。 「葵…悪いな。 パパ、 朝から会議続きなんだ。 すまない。 参列 出来ないんだ。 」 あたしは、 半分わかっていた。 「だよね。 パパは会社の課長さんだもんね。 葵、 わかってる よ。 」 あたしは、 パパに微笑み返した。 ママが次に、 参列の話をしてきた。 「葵…ママも、 今の会社の事務に、 パートで採用されたばかり で…お休み取れそうになくて…。 ごめん。 」 あたしの期待は『根底』からひっくり返し返された。 あたしは、 15歳。 『反抗期』真っ盛りの多感な女の子だった。 両親がどちらも来ない。 入学式の記念写メは? なんか、 悲しいやら腹が立つやら…。     
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