第1限目:入学式の朝

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あたしは、 朝食には、 一切手を付けず、 両親に、 こういい放った! 「仕事とあたしの晴れの入学式…どちらが大事なの?入学式なん て、 人生一度切りなんだよ!あたし、 独りっ子なんだよ! もう、 いい! パパとママにはお願いしない。 勝手に共稼ぎに 仕事に行けば! 最低。 パパとママ、 大嫌い!」 あたしは、 髪の毛を振り乱して、 ダイニングキッチンのドアを乱雑に開け、 乱暴に閉めた。 追ってくるママを振り切り、 真新しい茶系のコインローファーの革靴を履くと、 玄関から飛び出し、 通学用の真新しい自転車のワイヤーキーと自転車本体のキーを解錠し、 最寄り駅に向かって、 ペダルを漕いだ。
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