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「さてと、移動しますか」
「うん、行こう。どこ行くか知らないけど」
海斗がイレギュラーにあっさりと対処するなんてそうそう無い事だと思う。仕事での判断力は凄いらしいんだけど、なーんか怪しい。
そうして着いた先は、まさかの夜景が綺麗な高級レストラン。こんな所を予約していたとはね……そりゃドレスコードだわ。
レストランの個室へと通される。こんなしっかりとした所じゃ無くて良いのに。ていうかめっちゃ高そうなんだけど大丈夫かな。
「さてと、まずは誕生日おめでとう。メニューはもう決まってるから、あとはゆっくり景色と会話を楽しむだけだ」
当たり前だけどメニューはクリスマスディナー。それでも私には凄い贅沢なんだけどね。なんだかなぁ。
「…………」
「…………」
話が続かない! そもそも二人きりになるなんて想定外だったし! でも、楓が居ないとこんなに静かなんてねぇ…………。
「あまり、連絡出来なくてゴメン。僕はその……話すのがあんまり得意じゃないからね」
「何年の付き合いだと思ってる? よ~く知ってるわよ」
「だよね」
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