メリコ・メリークリスマス

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「楓ったら、結局フェンリルで飲んでるんじゃないの」 「飲みすぎじゃないの、楓ちゃん」 「な~んで二人してこっちに来ちゃうかな~、んで?どうなったのお二人さん?」  こいつ、やはりぐるだったのか。 「丁重にお断りしたわ」 「「えっ!? 」」  やった!久々に裏をかけたわ。 「ジョーク返しよ」 「なぁんだ~やっぱりね。おめでとう、散々発破かけた甲斐があったわ~」 「!?」 「楓ちゃんにちょくちょく相談してたんだ。そしたらノリノリで発破かけられちゃってね」 「なるほどねぇ、っていうか、人生に関わるって私の人生だったのね」 「違うよ~、メリコの人生は私の人生だもの。ハッピーバースデーメリコ。誕生日プレゼントは彼氏とこ~れ。直ぐに使うでしょ 」  本当に良い友達。そして、本当に良い人と付き合う事になった。  私の誕生日。私の記念日。そしてクリスマスイブ。  私だけの、特別な日。 「ほらね~、使う事になったでしょ?」  結局お見通しか。  メリコと印字されたハンカチで涙を拭いて、3人で一晩飲み明かす。 「二人とも」 「う~ん?」 「なんだい?」 「その……メリークリスマス!」
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