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「アンタが言わなくてもみんなメリコって呼ぶのよね……納得いかないわ。次にメリコ言ったら次の台湾旅行は一人で行くことになるわよ」
「なにをぉぉ!私に逆らうような悪い子にはサンタさんが来ないんだぞぉ」
「何者よあんた! 」
楓は友達というより、むしろ姉妹に近い。こんなゆる~い奴だけど、子供の頃からクリスマスじゃなくて、私の誕生日を祝ってくれた一人だ。本当に大切な、私の親友。
そして今、いつもの様にカフェでダラダラと会話を楽しんでいる。女二人で探り合いってのも中々面白いもんよ。今更探ることなんて無いけどね。
「んで? メガネとはどうなんよ」
「メガネはやめなさいよ。メガネだけど」
「やっぱメガネじゃ~ん」
おい楓、何故そこでドヤ顔するんだ。因みにメガネってのは、子供の頃からメガネを掛けていた私たちの幼なじみ、海斗の事だ。誕生日を祝ってくれる、もう一人の友人。そう、友人だ。
楓……ムカつく顔だなぁちくしょうめ。
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