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恵美先輩は、端正な整った秀麗な顔立ち、大きな瞳に二重瞼、比較的高い鼻、小さな口、笑うと無邪気な女の子の様になり、肩甲骨の下辺りまで伸びた長い黒髪、身長は低く、小柄ながらスタイルはよく、俺の高校の女子の制服である、セーラー服がよく似合う、可憐な美少女的な素敵な先輩だった。
また、恵美先輩は、なんと前期生徒会の『女生徒会長』を務めており、責任感が強く、強いリーダーシップがあり、圧倒的なカリスマ性をも秘めている『男前』な女生徒会長だった。
しかし、他の生徒会の役員や各学年のクラス委員長らには、厳しいものの、俺には何故か、いつも優しく接してくれた。
同じ中学校の出身だからか言う、あいまいな答えしか、俺には理解出来なかった…。
また、同学年の生徒会役員や後輩の各クラス委員長を呼ぶ際は『苗字』呼び捨てなのに対し、俺だけは下の名前の『大河』と呼んでくれるのだった…。
生徒会室では会議などがあれば、こんなやり取りがあり、だからなのか、恵美先輩には、この上なく『親近感』が自然と沸き、恵美先輩への『片想い』の深度が深くなる一方だった…。
ある日の放課後、俺は何の用事も無いにも関わらず、恵美先輩の顔を見たいが為に、校舎の3階の一番端にある、生徒会室に向かっていた。
もしも、生徒会室に『片想い』中の恵美先輩が居れば、恵美先輩の用事のお手伝いをしながら、楽しくお話が出来たらなと、密かに画策していた。
そして、生徒会室の引き戸を少し開け、室内を偵察してみた。
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