2限目:2人だけの『恋ばな』

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「もちろん、居るよ。大河と同じく『片想い』中。その人さ…、『好きな人』が居るの。でも、あたし、それでも、その人が『大好き』。あたしの『好きな人』はね、あたしよりも『年下』で…、背が高くて…、あたしに優しくて、笑顔が少年みたいに『幼げで可愛い』男の子だよ。…あはは。やっぱり、大河の言う通り『好きな人』の話をするのは、むちゃ、恥ずいね。」 恵美先輩は、両頬を赤らめながら呟いた。 恵美先輩の『好きな人』…。『年下』…であれば、2年生の先輩か、俺たち1年か…。『背が高い』は、俺には当てはまる。 俺は、身長181cmだしな…。 しかし、こんな2人だけの『恋ばな』をする機会は、この日を最後に…、一切することは皆無となった…。 数ヵ月後、恵美先輩が『女生徒会長』だった『前期生徒会』は任期を満了し、恵美先輩は、生徒会を引退した…。 俺も、前期のクラス委員長の任期を満了した…。
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