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放課後:Rein…。告白…。
俺と、恵美先輩は『前期生徒会』が解散すると、恵美先輩のクラスのある3年生の校舎と、俺たちのクラスのある1年の校舎が、俺の高校では、渡り廊下では往き来出来るものの、俺から特別、恵美先輩に用事があるわけでも無く、恵美先輩も、受験や就職シーズンが近づき、殆ど会う機会も無くなった。
俺の恵美先輩への『片想い』の気持ちは、全く揺るいではいなかったが…、恵美先輩に、自分の熱い想いを伝えられずに、月日だけが、空しく過ぎて行った…。
新年を迎え、気付けば、3月□日…。恵美先輩の『卒業式』の前日になっていた…。
明日、3月◯日…。恵美先輩が、俺たちの母校である、高校の学舎を巣立つ日…。恵美先輩の『卒業式』。
俺は、恵美先輩の『卒業式』の前日、3月□日、近くの花屋さんに、下校時に寄り道し、俺が、恵美先輩の『卒業式』の渾身のプレゼントの為に、手を付けなかった、2月分の小遣いの3000円分で、明日の恵美先輩の『卒業式』に『赤い薔薇』の花束を予約した。
明日の登校時に、早めに花屋さんに店を開けて貰い、受け取る事にした。
俺の人生で初の『好きな人』への花束だった。
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