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暗ーい暗い小道の奥には夢の街があるんだよ。
そこがどんな街かって?
だから、夢の街だよ夢の街。
夢のような街でなく、夢に見たような街でもない。
あそこはたくさんの夢が集まる場所さ。
幻想的で、蠱惑的で、魅力的で、暖かくて、とても気味の悪い街だよ。
どうやったらその街に行けるのかって?
それはね暗ーい小道を奥へ奥へと進むのさ。
どこにある道だって?
どこにでもあるさ。街の中にも、山の中にも、君の家の近所にもね。
昼でも夜でも薄暗ーい小道を探してみるといい。
ただし、いつでも行けるわけじゃないよ。夜じゃないとだめなんだ。
そして、もう二つ特徴があってね。その道は行き止まりになってて、壁に鏡がくっついているんだ。
なーにも映らない不思議な鏡、夜になるとそれが入口に化けるんだ。
洞穴みたいな入口の中に下り階段があるからそこを降りれば街に来れるよ。
んっ?結局、具体的にどんな夢が街にあるかって?
それはね・・・きっと街に来た子が教えてくれるよ。
さて、僕はそろそろ行かなくちゃ。彼らを案内しなくちゃいけないから。
それじゃ、またね。
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