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こんなときに思い出すなんて。
窓から僅かに漏れる火薬と煙の匂い、爆撃音が響く中正面の無線では身の安否を確認するような声が聞こえる。
また、彼女に会いたい。
僕は目を開けると力一杯操縦桿を傾けた。水面にぶつかりそうになった機体は空へと上昇する。空中ではカモメの狩りのように戦闘機が飛び、銃撃戦が行われている。
異常を知らせるランプが点灯していないか確認し、操縦桿を握り直す。そして、戦闘機が飛び交う空へと突っ込んでいった。
おわり
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