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もう1人のショットガンを持った男から狙撃されるが、それをワイヤーで真っ二つに切ると俺たちの車に着地する。
「今帰りました☆」
恋は巫女服の裾を持ち上げてボンネットの上で挨拶するかのように振る舞う。持ち上げた裾から艶めかしい足をのぞかせている。
愛は見つめていた。全てを見ていた。そして…。
恋が駆け上がった時と同じダダダ!と言う音が辺りに響く。今度は少しだけ軽やかだ。その音と同時に俺は頭上を見た。
ビルの側面を駆け上がっていくメイド。それは愛だった。真っすぐにもう1人のショットガンを持った男に向かっている。
「うわああ!」
さすがの異常事態にショットガンを持っている男が叫ぶ。愛は建物の最上階まで到達すると体重が軽すぎるせいか10メートルくらい無駄に飛び上がってしまった。しかしショットガンを持った男も狼狽していて撃ってこない。
愛は何の躊躇もなく男を殴り殺す。
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