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「ぎゃあああああああ!」
恋によって腕を引き千切られた男が叫ぶ。激痛が男の心を支配してゆく。 恋はその声に気持ちが高ぶってゆき自分自身を抱きしめて言う。
「サイコー。サイコーよ。良い鳴き声だよ☆」
恋は高ぶった気持ちが抑えられず死体に向かって走っていった。 そして死体の一つを抱きしめたかと思うと死体を人形のように操り始めて 死体と一緒にダンスを踊りはじめる。
「ふふふ☆」
恋は小さく笑う。そして血で染まった死体の顔に顔をへばり付かせて赤らんだ顔で 喜ぶ。次は舌を出しながら恋は死体の目を手で抜き出した。
ブチっ!
眼球の神経が引き千切られる音が辺りに響く。恋はその死体の眼球を口に入れ飴の ようにして舐めだした。
「狂ってる…」
男は恋の行為に思わずつぶやいてしまう。次に恋は失禁し自慰を始めた。
クチャクチャクチャ
いやらしい音が月明かりの中響く。恋は美しい少女である。しかしその光景は異様で 男をよせるフェロモンの香りが充満しはじめる。
「オブジェ…。オブジェが欲しいわ。私の部屋が寂しくて困っているの☆」
恋は最後に生き残った男のほうに、くるりと振り向くと静かに立ちあがる。
足元は白い精液で汚れていた。恋の表情は狂気と性欲を満足させた勢いで赤く染まっている。
「た、助けてくれーー!」
男はオブジェの意味はよく分からないが自分の命が危ないことだけは理解できた。 恋は月を仰ぐかのように両手を広げると天を見つめた。
そして恋が一瞬にして消えると男の眼前に出現する。男は驚き叫ぶ。 しかし恋は容赦なく男の懐に一撃を入れると気絶させた。
「おやすみなさい。そして次目覚めたときは、さようならよ☆」
恋はそう呟く。ふたたび恋は落とした眼球を口の中にいれ飴のように舐め始めた。
手際よく死体を解体していく恋。さすがに600件の連続殺人を起こした恋である。 慣れきっている。
黒い防弾服を脱ぎ始める恋。身体にぴったりとあった服は長時間きているのは さすがの恋でもつらいのだ。
恋のふとももが妖しく月夜で照らしだされる。連続殺人鬼、恋。
彼女にとってはなんともない殺しの夜。しかし…。
恋にも予測できない直人(なおと)と言う存在。運命の歯車は新しいオブジェを生み出そうとしている…。
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