なんでもない恋のお話

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それから僕は彼女と程よい関係になるように努めた。デートの誘いも減らした。 これで良かったはずだった。 * 『莉紗ってさ、まだ俺のこと好き?』 『実は最近、好きかどうかわかんなくなってきた』 心臓が、ばくんと音を鳴らして揺れたような気がした。 最近僕は、本当に彼女が僕のことをまだ好きなのかと疑うようになった。 何となく勘づいてしまっていた。 このままじゃ気持ち悪い。そう思うようになって、思い切って聞いてみた。 明日、直接話し合う、これからの僕達のことを。
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