なんでもない恋のお話

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* あのとき僕の心は荒れ狂っていた。 酷い片想いに疲れ切っていた。 ひどく、つらく、精神を蝕むような強い哀しみ。 そんな痛みも和らいできていつもの日常を過ごしていた頃。 高1にして恋愛脳の僕は気になる人ができた。部活が一緒の人。 好きとは認めていないよ。あくまで、気になる人だ。 片想いなんてもうトラウマだよ。 前の恋はそれくらいつらいものだった。 そんな気持ちも見過ごしてしばらく、そこそこ楽しい日々を過ごしていた。 そんな日の部活の帰りから僕のラブストーリーは始まる。
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