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部活の後、その気になる人と一緒に二人っきりで帰った。と言っても途中までだけれど。
相手に少々のよそよそしさを感じながら。
それからの記憶は細かいところは飛んだ。
ただ、気がつけば告白されて、僕が「付き合おうか」と切り出して──
気がつけば心があの子色で満たされていて。
そんな感じだったと思う。
家に帰り、枕に顔を埋め、涙を隠して。
急展開に若干ついていけていない自分を放っておきながら。
『今日はありがとね
明日どっかで会わない?』
スマートフォンのメッセージアプリを起動させそう打ち込む。
『こっちこそありがとう
どこで会う?どこでもいいよ』
こうして互いに人生初のデートにのぞんだ。
たくさん会話をした。笑いあった。見つめあった。手を繋ぎあった。
互いが互いに初めてだった。
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