なんでもない恋のお話

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そのあとも数回デートした。 すごく嬉しかった。心が弾ける毎日で満たされていた。 もっと会いたい。もっと話したい。離したくない。 そう思う毎日。 * ──僕には悩みがある。 恋愛観の違い、というか。 彼女はあまり僕と会おうとはしないし、デート以外ではあまり喋ってくれないし、メッセージアプリでもあまり話したがらないし。 僕が求めすぎなのかなあ。 でももっと会いたいし話したい。 「莉紗はさ、僕とどういたら幸せ?」 「急に何?」 彼女は苦笑しながら答えた。 「ん……ラブラブしすぎず、離れすぎす。程よい感じかな?」 「そっか……」 そっか……今の自分は彼女に求めすぎなのだな。
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