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ココアは体も心も暖めてくれる~
よ〜し!!話しかけるか…!
勇気だせ〜俺!よし…!
瑞「あの!こっこれいっいります??」
俺は自分の持っていたココアを男の子に差し出した。のだが……差し出されたものを目の前にして男の子は目を見開き「え?」と吃驚していた…
考えてみれば迷惑だよな…初めてあった人からの
突然の贈り物とか気持ち悪いのでは…そこまで考えココアを引っ込めた。
瑞「あっいやそのごっごめんなさい…いらないですよね…」
…何やってんだ俺…恥ずかし…
無駄な正義感に釣られて、要らぬお節介をしてしまった…この場から逃げ出したい…
このまま無かったことにしたい…
???「あのっ違うんです驚いただけです」
瑞「えっ?」
???「そのっありがとうございます!嬉しいです!」
瑞「…あっえとじゃあこれっいる?」
???「いいんですか?」
瑞「もちろんだよ!」
取り敢えずココアを渡した。
それにしてもお礼の言葉を言われたのは何年ぶりだろうか。
今まで引きこもってばかりだったので、兄以外の人と喋ること自体が久しぶりだ…
なんだか温かい気持ちになる…
てかここに来て、だがこの子どんな顔してるんだろ…人の顔を面と向かって見るのが苦手だから
ずっと下を向いていたが
流石に下ばかり見ていたら印象が悪いよな…
顔ぐらい見たほうが良いかなと思いチラッと視線を上にして顔を見ると、物凄い、
かわいい顔した男の子がボロボロと涙を流していた。
えっえ、泣いてる?なんで?!
瑞「どっどうしたの!?」
ガチでどうした??
???「…ありがとうっございますッ」
えっ?あっもしかしてココア貰ったのがそんなに嬉しかったのか??えっ何この子カワ(・∀・)イイ!!
瑞「えと…かわ…じゃなくて大丈夫ですか?」
危ねえ危うく本音を言うとこ、だったぜ(汗)
あってか、涙流してんなら……ハンカチを…と思ったが持って…ねぇや……てかジャージのポケットに入ってるのはスマホと財布だけだもん!
くそぅ普段ならティッシュとハンカチぐらいもってんだけどなぁ…今日は…ないや…
…すぐに帰るつもりだったし……な…
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