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休憩終わりに遠くに見える談話室にいる彼と楽しそうに話しているおば様達が、羨ましいよ。
羨んでちらりと見て勝手に拗ねて背を向けて
1歩1歩ゆっくり1人歩きながら
「あー、なんかいい事ないかなぁ…」
フッと笑われて
「ないんですか?」
呟いたつもりが誰かに聞かれていたとは恥ずかしい。
振り向くと彼がすぐ後ろに
「え?」
さっきまで談話室にいたのに!
ありました。今!今この時です!
「あっ。あー、えーと…」
苦笑いしか出来ない私に彼は笑いながら
「はい。これ貰い物だけど、疲れてるときは甘いものですよ。」
小さな飴を1つくれた。
触れるか触れないかの距離感にドキドキする。
「ありがとう…」
手をあげて微笑んで去っていく彼。
優しい。嬉しい。
嬉しかった。
本当にありがとう。
ー…あー好きになる前でよかった…。
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