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響視点「後悔」
優が眠っている間、オレと美桜は、こんな会話をしていた。
「オレはこのままここにいていいのだろうか」
『……』
「母の為に、優を売って……。罪償いはしたいのに、罪の意識から逃げたいなんて……」
『私ハ美桜ジャナイモノネ』
白猫型ロボットである美桜だが、それは今の名前。以前の名前ではない。
「優は勘違いしてる……。実の妹を人質に取られて、胸を傷つけられたこと。その妹の名前が美桜だってこと。その事がキッカケでイジメにあった美桜が、川に飛び込んで……」
『人間ハ生キテユク為ニ、自分ニ嘘ヲツクワ。ソレハ、響モ同ジナンジャナイ……?』
「でも、オレは……!」
優が眉間にシワを寄せ、寝返りをうった。
夢でうなされているのだろう。その手をギュッと握った。
『ソノ優シサガ大事ナノヨ』
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