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■裁判
私は逮捕の際、一切の抵抗をしなかった。
事件発生から数年、私は「記念品」達と夢のような時間を過ごした。
私は警察の取り調べにも素直に犯行のすべてを告白した。
凄惨な死体の状況から責任能力の有無が裁判の焦点となった。
検察側は「責任能力有り」との結論に至った。
しかし私に就いた国選弁護士は「被告は幼いころより性的なコンプレックスを抱えており治療の必要あり」と述べた。
私は思わず吹き出し、裁判長が3度「静粛に!」と声を荒げるまで笑いが止まらなかった。
そしてその場で叫んだ。
「裁判長、頼むからその間抜けを黙らせてくれませんか?」
死刑の判決が下されたのはその42日後。
私は死刑に対して控訴はしなかった。
法務大臣の執行許可はまだ下りていない。
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