第十四章 残酷な神とやさしいボク 四

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 それでは、今日はエビを購入して松下の所に行こう。 スーパーの前で待たせているので、心配しているだろう。 「エビはね。あっちに特売があるよ。エビのすり身のフライが僕は好きだよ」 黒羽の好みは関係無いが、確かに特売をしていて、しかも新鮮であったので切り替えた。 「デザートは、杏仁豆腐もいいけど、アイスもいいね」  黒羽と俺の組み合わせも目立つのか、買い物をしている女性達が遠巻きに見ていた。 「菩薩様が、こんなに可愛い生き物なのだと知っていれば、もっと早くに 手に入れていたのにね……残念」  黒羽は手を振ると、消えるように歩き去っていった。
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