第十四章 残酷な神とやさしいボク 四

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 この事件を複雑にしているのは、繋がりがあるのに、互いを知らないということだ。 依頼をする方と、される方は、ギブアンドテイクの関係性はあるが、 直接やりとりしていない感じがあった。 「図で追ってみようね」  でも、その前に料理が出来たので食べておこう。 窓辺にテーブルを運んでゆくと、明海も反応して皿の前に座っていた。 俺は窓の反対側に、ホワイドボードも用意した。 「エビマヨです。エビ団子と、エビ餃子、それに韮と卵のあんかけ」  明海にも茹でたエビを渡しておいた。 「ノンアルですが、乾杯!」  まず乾杯すると、エビマヨを食べ始めた。 松下と二人でいると、料理の量が多い感じがする。 いつも、横から奪われてゆくのだが、今日はその手が無いせいもある。
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