第十四章 残酷な神とやさしいボク 四

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「漁船が多かったみたいだよ。箱の中身は知らされていなくてね、捨ててその写真を 撮って送るだけで金になった」  漁師は漁場に行くついでに、箱を捨てていた。 箱を捨てるだけで金になるので、様々な人が引き受けていた。 「仙石さんが、黒い羽募金にも関わっているのか……」  証拠は掴んでいないのだが、仙石は広井の死体を保管している可能性が高い。 そして、広井の行方を掴んだ玉川は、鈴木に食われてしまった。 「何か、都合の悪い事があったのですね……」  玉川は、知ってはいけない事を知ってしまったのだろう。
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