第十四章 残酷な神とやさしいボク 四

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「これ、地上に向けたら犯罪ですね」  着替えをする女性など、はっきりと撮影できてしまいそうだ。 「そうだね……私は、望遠鏡を見ているばかりで、望遠鏡で何かを見ようとは 思っていなかったな……その望遠鏡を見るとね、市来君がここに居る感じがして、 元気が出たよ」  しみじみとしている松下を見ていると、望遠鏡よりも、飛行機の模型を置いて 欲しいとも言えなかった。 「それとね、木積さんは久住さんを愛していたでしょう。久住さんは、木積さんの 絶倫に対応できる唯一無二の存在だった」  久住も認めているが、久住と木積の体の相性は抜群なのだ。
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