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「木積さんは、久住さんを抱いて、初めて満足したのかもしれないよ」
ココロとの時を見ても、木積は満足していなかった。
ココロも、満足どころか、瀕死になっていたような気もする。
「俺は、関わった全ての人に、幸せになってしいと願っていますよ」
久住もそうだが、木積にも幸せになって欲しいと思っていた。
でも、久住は木積から距離を置こうとしていて、それは、木積の激しい夜の営みを
知っているのでよく分かる。
あれを続けられていたら、体が持たないだろう。
でも、木積が久住に執着する気持ちも少し分かった。
木積は、久住以上の相手に出合っていないのだ。
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