第十四章 残酷な神とやさしいボク 四

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 木積は、客と揉めている木村から、久住を勧誘して来いと言ったのは誰なのか、 聞き出そうとしていた。 だが、木村は知らないとしか言わない。  その揉めている時に、橘保険事務所として、久住と時任が行ってしまったので、 クレームをつけた客は、更にエキサイトしてしまったらしい。 「凍死なのか、インフルエンザでの死亡なのかですね」  一人暮らしの老人が、寒さで亡くなったが、その原因が凍死なのかインフルエンザ なのかが問題であった。  更に、久住が来た事で、木積との別れ話が復活し、別れた、別れていないで又、揉めだした。 「木積さんも、ここで久住さんとの話しを出しますか……」  ここは、木村に集中した方がいいだろう。
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