第十四章 残酷な神とやさしいボク 四

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 木村は黒い羽募金をしていたのは自分で、後はバイトと、関係する匿名の協力者で 成り立っていると言った。 ココロは、歩合制の仲間を持っていて、ねずみ講のような仕組みがあった。 大量の人が、ルールに従ってそれぞれに動いているが、実体はたった一人に集約される。  現場で病死や事故死をさせる者もいえば、失踪させる専門の者もいた。 でも、仕事をした分だけ金を貰い、組織としての仕組みはない。 しかし、ルールを破ると、処分されて消えるという事は分かっていた。  金の集金や、診断書の作成など、専門分野の人材もいて、個人であってもフォローがあった。 だから安心して、犯罪に関わっていった。 それぞれが、自分に出来る範囲の事をすればいいのだ。
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