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「もう少し、もう少しって、ずっと言っているでしょ」
ここは人が生きて生活している現世ではなく、死保留中探索調査委員会で、
死が保留になっているメンバーが保管されている場であった。
「でも、もう少しなのです」
俺達のいる四畳半の狭い部屋の中央には、炬燵があった。
炬燵には、半纏を着たままペンを手に持ち眠っている、倉田が座り続けていて、
その正面には寒河江がパソコンを睨んでいた。
ただでさえ狭いのに、炬燵があり、更に男二人が座っているとかなり部屋が狭い。
俺は小型化して炬燵の上にいるが、時々、寒河江に手で払われていた。
俺は邪魔をしているつもりがないが、寒河江には邪魔に感じるらしい。
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