第一章 人知れず咲く花

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 俺、市来 大護は、部屋が狭いので、小型化して炬燵の上にいた。 しかし、他のメンバーは押入れの中に収納されている。 押入れの中がどうなっているのか、俺にはさっぱり分からないが、皆はそこで 眠っているという。 「市来、仕事か?」  桜本が押入れから出て来ると、倉田のノートを確認していた。  倉田はこのチームの中心的な存在で、仕事を受付、記録し死保に報告している。 倉田は眠ったままでノートに文字を書き続けているが、皆の行動を把握して見ているらしい。  俺達は倉田のノートを見て、仕事の内容を知り、倉田がエンドもしくは終と ノートに書くまで、働き続けなくてはならない。
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