尻治の始まり

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店を閉めてから義母と一緒に夕食の買い物に出掛け、その帰りに病院に寄ったのは旦那が病院に行ってから四時間ほど経った頃だった。 義母が病院に入り、私は車で待機。 正直顔も見たくなかったので、待機は有り難かった。 まだ点滴の最中で、あと40分位かかるし迎えを頼んであるからと言われ帰る事に。 幹部を切開し膿を出してもらった旦那はベッドに横になりぐったりとしていたと、それでも少しは顔色が良くなったと義母はホッとしていた。 十数日ぶりにちゃんとしたご飯を食べた旦那に、ガーゼを取り替えて欲しいと言われ久しぶりに尻を拝む。 大きな尿取りシートが貼られ、外せば分厚いガーゼが幹部を覆っていた。 結婚当時は90㎏以上あり、太っていた旦那のプリッとしていたお尻はまるで年寄りみたいに肉が落ちしわっしわのタルッタル。 それなのに左尻の膿んでいた部分だけは皺ひとつなくパンパンに膨らんでいた。 「うわー カッチカチじゃん」 ひと月以上は腫れていたという尻は熱を持ち、握り拳一つ分よりも大きく脹れていた。
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