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透き通った瞳に、ぷっくりとした唇、髪がかけられた右耳からは碧色の雫形のピアスが揺れている。グレー色をしたスーツとスカートに透けそうで透けていないUネックの白シャツ、そしてタイトなスカートから見せる絶対領域。
そのぷっくりした唇に、生身の肉の棒が、あれはフランクルトなんかじゃない、俺の、あ、あぁ・・・つけずにいれるなんて、きみはいいのかい?でも、ぼくは、あ、ちょっと、まって、あぁっ、まって・・・!
「笹ヶ瀬、ケチャップつけないの?」
冷静を装い、手にした焼きそばを見ながら話すのが精一杯だった。
「私つけない派です」
ゴフッ、僕は咳き込んだ。
「そうか、僕はちゃんとつける派だな」
だってまだ責任とれないから。いや、息子の話じゃない、ケチャップだ。
僕の思考はもう抑えきれない。こんな可愛い子が横にいるんだから。
今夜は長くなりそうだ。
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