1限目:先輩との運命的な出逢い

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同じ中学校の出身だからか言う、 あいまいな答えしか、 俺には理解出来なかった…。 また、 同学年の生徒会役員や後輩の各クラス委員長を呼ぶ際は『苗字』呼び捨てなのに対し、 俺だけは下の名前の『大河』と呼んでくれるのだった…。 生徒会室では会議などがあれば、 こんなやり取りがあり、 だからなのか、 恵美先輩には、 この上なく『親近感』が自然と沸き、 恵美先輩への『片想い』の深度が深くなる一方だった…。 ある日の放課後、 俺は何の用事も無いにも関わらず、 恵美先輩の顔を見たいが為に、 校舎の3階の一番端にある、 生徒会室に向かっていた。 もしも、 生徒会室に『片想い』中の恵美先輩が居れば、 恵美先輩の用事のお手伝いをしながら、 楽しくお話が出来たらなと、 密かに画策していた。
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