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2限目:2人だけの『恋ばな』
生徒会室での、
恵美先輩との2人だけの、
前期生徒大会の『議案書』の製本作業も、
恵美先輩からのオーダー数があった 冊数は、
小1時間程で完成した。
作業中は、
恵美先輩も、
俺も、
黙々と『議案書』の製本作業に勤しんだので、
会話することはなかった…。
って言うか、
会話する余裕がなかった…。
『議案書』の製本完成後、
恵美先輩と、
俺は小休止をし、
恵美先輩の奢りで、
俺が校舎の1階の自販機まで、
好きなジュースを買いに行った。
「はい。
成宮先輩。
『レモンティー』です。
どうぞ!」
「サンキュー。
大河。
あたし、
いつも『レモンティー』なんだよ。
何か、
このレモンの酸味が好きなの。
」
恵美先輩は、
軽く笑った。
そして『レモンティー』を一口、
口にした。
「成宮先輩、
ご馳走になります。
では、
頂きます。
」
俺は、
好きな炭酸飲料を飲み始めた。
「大河は、
炭酸かぁ…。
あたし、
炭酸…苦手なんだよね…。
あの、
シャワシュワ感がダメって言うかさ…。
」
恵美先輩は『炭酸嫌い』をカミングアウトした。
俺は、
炭酸飲料を、
グビグビ飲みながら、
カミングアウトを聞いていた。
「大河…。
あたしと少しだけ『恋ばな』する?」
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