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「俺も、寝顔見てこようかなぁ」
「静かにね」
帰りが遅くて、平日はなかなか息子達に会えない夫は、
時折こうやって、寝顔にただいまを言いに行くのだ。
二人でそっと寝室を覗くと、
大の字になって重なりあうように眠る息子達の姿。
「あー……、めちゃくちゃ可愛いな」
「ホント、食べちゃいたいくらい」
こんな風に親バカ丸出しの発言も、二人だけの特権。
子供達を前にすると、
喧嘩していたことも忘れて、笑い合ってしまう。
もし子供がいなかったら……なんて、
考えても仕方ない事かもしれない。
だって私達夫婦は、この愛しい2匹のチビ怪獣のおかげで、
『この子達のパパとママ』っていう、新しい関係性を築かせてもらったんだもの。
パパ仕様の夫になって、ママ仕様の私になって、
当たり前なんだ。
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