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いつだったか、小二の長男が言ってたっけ。
あれは確か、図画工作の時間に作ったお気に入りの牛乳パックロボットを、次男に乱暴に使われて壊されたとき。
涙を堪えて、ロボットの外れた腕をガムテープでぐるぐる巻きにしながら、
『ママ、知ってた?
何度壊れたって傷ついたって、そこを補強して直してやれば、さらにレベルアップするんだよ。
だからオレのこいつは、
昨日よりもーっと強くなって無敵になったんだぜ!』
きっと、戦隊ヒーローか何かの受け売りね、と微笑ましくそれを聞いていたけど、
あれって、本当だったんだね。
何度ぶつかり合っても、
何度でもきちんと向き合って、
何度だってわかり合えるはず。
そしたらきっと、もっと、ずっと絆が深まるんだ。
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