79人が本棚に入れています
本棚に追加
「そろそろお昼時なので、近くの店でお昼にしません?席予約してるので是非ご一緒に行きましょう。」
母の絶妙な声かけで、お昼時の解散となった。
赤ちゃんは、お世話がまだ出来ない私の代わりに新生児室で預かりとなる。
彼がベビーベッドをナースステーションまで預けに行ってくれたので、
来てくれて彼の両親と、母にもお礼を告げると病室を出ていった。
一度部屋に戻った彼が、帰り際、
「明日また来るね。明日まで休みとってるから、俺だけ今日は泊まらせてもらう。」
「ありがとう。お寿司食べておいで。私もお腹減ったけど、がんばるよ。」
完全看護の総合病院のため、親族も泊まれないことになっている。
麻酔がなくなったら痛むと聞いているけれど、痛みは一人で乗り切るしかないのだ。
「朝早くから来てくれて疲れてるでしょうから、明日も身体休めてから来てくれたら大丈夫だからね。」
「うん、心配だな。辛かったら、これ押すんだよ。」
と言って最後はナースコールの位置を、ちゃんと手が届くか確認してくれてから病室を去っていった。
最初のコメントを投稿しよう!