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術後は、発熱はする事はあるとの事だけれど
余りにも40度越える熱を出した私が、術後の感染症になってるのではないかと心配して、採血をとられた。
市川医師も、本日二度目の様子をみにきてくれた。
やっとのことで、たったの一度片側に寝返りをうてた私に、
『血液検査は、すぐあとで結果がでるので、それから抗生剤を変えるか検討します。
どうですか?痛みますか?寝返りで体をうごかしてますか?』
なんて、聞いてきて、正直余裕なくて、
今それ言う?なんて思ってしまった。
先生にとっては、たくさんの患者を見てきて、こんな様子わかってのことかもしれないけれど、
私は、こんな痛いなんて、痛いと聞いてはいたけど想像以上だったことを何としても口にしたい気持ちになった。
「痛くて辛くて、寝返りどころでは、ないです!」
『寝返り、うたないと、お腹の中の傷跡と腸が癒着してしまうので、痛いと思うけど、麻酔をうまく使って、あっちむいたりこっち向いたり、なんとか頑張って一晩、寝返りをたくさんしてください。』
「そんなに、もう動いて傷が開かないんですか?」
『大丈夫。しっかりキツく縫ってるので絶対に大丈夫。今、反対側向くのお手伝いしましょうか?』
「いや!大丈夫です!ちゃんと自分で、時間をかけてでもやりますから!」
勝手なタイミングで動かされたら痛くてたまったもんじゃない!
慌てて拒否をした。
そんな私を、いつもの笑顔で
『次に産むときは、家の病院は、一度目に帝王切開だと二度目も帝王切開だから、二度目の時に、癒着があると出血量とかリスクが上がっちゃうからね。今回は、出血量も少なくて、すごく順調だったから、熱も抗生剤で下がると思いますよ。』
なんて言ってきた。
「先生、いま、次とか考えるの無理。
もうこんな痛いなら、次はないです。諦めます。」
『僕は4人までなら、執刀オッケーだよ。それ以上っていうのは、ちょっと家族計画相談だけどね』
「だから、こんな痛いなら、もういいです。なんで、横に切ったのに縦にも痛いのおかしくないですか?」
『ああ、一番外側の皮は横に切ってるんだけど、内側の皮と、子宮は、縦に切ってるからね。全部で、三枚の皮を縫っている。』
「え?」
それ聞いてないよ、先生…。三枚の皮のジンジンする傷口がどこなのか分かる。みなくても、どこ切ったかわかる。
「じゃあ、時々くるギューってなる痛みは普通ですか?」
『それは、帝王切開だと、薬であえて子宮を収縮促進させてるから、それは後陣痛だよ。』
え?それも聞いてない!
「だからこんなに色んな痛みの種類で、ずんずんずんずんキテるのね。痛みで気絶しそうです」
『うん、今晩のりきれば、明日はもっと楽になるから。がんばって!また明日きます。』
そう言って市川医師は、病室を出ていった。
誰か。誰か助けて。
「そうだ、お姉ちゃん!お姉ちゃん、すごいな…。」
お姉ちゃんにメールして、このあと体はどう変化して、どうなるのか聞いてみよう。
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