わかきひの

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 別々の大学に進んでも、社会人になっても、私たちは親友だった。毎日一緒だった高校の時に比べたら会う頻度はぐっと減ったけれど、それでも新しい友達ができたとき、彼氏ができたときには、お互いに紹介し合った。  私たちが疎遠になったのは、私が結婚し、娘が生まれてからだ。私の生活は子ども中心になり、子連れで集まるママ友との付き合いが一番気楽だと思うようになった。 「出会いがないのよね」と苦笑し、いつまでも未婚でいる陽子とは、だんだん話が合わなくなった。そもそも専業主婦と勤め人では自由時間が噛み合わない。  ここ数年、陽子とは年賀状のやり取りしかしていなかった。  でも。  私の中で、陽子はずっと親友で。  変わらずにいられる関係だと思っていたからこそ、連絡を取らなくても安心していられたなんて、言い訳だろうか。  陽子が亡くなったことはもちろん、お葬式にも呼んでもらえなかったことに、私は強いショックを受けていた。
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