1人が本棚に入れています
本棚に追加
「ゆきちゃんどうしたの!? ゆきちゃんのおからだが……」
――ゆーちゃん、体は大丈夫?
「おねつがでて……ママがそとにでちゃダメって。ゆーちゃんはゆきちゃんにあいたかったのに、ママはダメだって」
――だろうね。でも、元気そうでなにより。
「そんなことより! ゆきちゃんのほうがたいへん! ゆきちゃんのおからだがおみずみたいになって……」
――前に言ったでしょ? 雪は元々水だって。
だから僕は元々の水に戻るのさ。
「……じゃあ、ゆきちゃんはゆーちゃんとさよならするの……?」
――そうだね、もうお別れの時間みたいだ。
僕がそう言うと、ゆーちゃんはその目に大粒の涙を。
「……いやだよ。ゆきちゃんとさよならしたくない……! ともだちなのに……っ!」
最初のコメントを投稿しよう!