うわてな彼女

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うわてな彼女

B「なー、明日英語抜き打ちテストがあるって噂だぜ・・・っておい!また食ってんの?」 A「ん?さっきのはおしるこでしょ?あんなのじゃお腹膨れないよ。 これはお姉ちゃんが作ってくれた特製ソーセージパンだよーん。 一口いる?」 B「・・・いらねぇよ。」 A「あれ、いいの? せっかくお姉ちゃんの手作りパンなのに? じゃあ食べちゃおーっと。」 B「そういや、お前の姉ちゃん、英語のスピーキングコンクールで入賞してなかった?」 A「そうですよ。 さすがお姉ちゃんのことにはお詳しいんですね。」 B「それどういう意味だよ。 それより明日の抜き打ちテスト、80点以上取れなかったら英語で日記1ページ書かなきゃいけないらしいぜ。 勉強した方がよくね?」 A「・・・ははーん。」 B「・・・なんだよ。」 A「もしかして、私ん家に寄ってお姉ちゃんに英語を教えてもらおうと企んでいますね?」 B「ち、ちげーよ!! 俺もお前もこの前80点以下で散々な目に遭ったから言ってるだけだし!」 A「全く。素直じゃないんだから。 好きだって顔に書いてあるよ。」 B「・・・バーカ。」 A「・・・はいはい。 言い返せないのね。」 B「ちげーよ。本当にバカだからバカって言ってんだよ。」 A「前回のテスト、私75点、そっちは何点だったっけ? 50点とかじゃなかった? だからそんにバカってこたぁない。」 B「お前は何もわかっちゃいない。  なんのために俺がわざわざ遠回りして帰ってると思ってるんだよ?」 A「家に寄るタイミングを狙ってる。」 B「じゃあなんでお前のお姉ちゃんが習い事行って家にいない日も遠回りして帰るんだよ?」 A「・・・私のパンを狙ってる?」 B「はぁ・・・。 あと2、3年は遠回りして帰らなきゃいけなさそうだな。」 A「本当?!ふふふ。 じゃあ明日からは手繋いで帰る?」 B「・・・!!」 A「・・・おバカくん。 本当、可愛いんだーからっ。」
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