〃不思議な出会い〃

2/5
7人が本棚に入れています
本棚に追加
/15ページ
僕は森で暮らす、森の民… 外部の種族である人間達に 隠れてひっそりと森で暮らしていた そんなある日いつものように 森を散策してると森の入り口 近辺の広場に小さな人間の女の子がいた… 草の上を走り回ったり 岩の上に乗ってとびおりたり 芝生に寝転んだりしてみたり… 一人遊びをしている。 なんだか、とても…寂しそうだな… 僕は辺りを見回してから、その女の子に駆け寄った ここにいてはいけないことを伝えるために。 少女 「おにいちゃん…だれ?」 僕 「僕はヴァルト…ここで何してるの? この森は僕らエルフ族の神聖な森なんだ… 人間が遊んでいい場所じゃない。」 少女は眉尻を下げて 大きな目を潤ませる… 少女 「なんで…なんで、そんなこというの? あたち、いえにいるのいやなの…」 僕 「お父さんとお母さんが 家で待ってるんだろ、早く帰ったらどうなんだい?」 少女はうつむいた… 少女 「あたちのぱぱとままはびょうきで いなくなっちゃったの… だから、あたち…ひとりぼっちなのよ いえでとじこもってたら、あたちまできえちゃいそう…」 わるいこと、言っちゃったかな… 僕 「う~ん、わかったよ…君の名前は?」 少女は暗い顔をしながら僕を見上げてきた。 少女エニリカ 「あたちはえにりか…」 僕は頷いた 僕 「よし、エニリカ… じゃあ…僕が遊び相手になってあげる。 だから、暗い顔はしないでくれるかい?」 エニリカの表情がぱあっと明るくなった! 少女エニリカ 「ほんと!?ばるとおにいちゃん!」 ヴァルトなんだけど…まあいいか。 僕 「ここだと目立つから 森の暗がりへ行こう… 僕と不思議な遊びをしよう?」 少女は大きく頷いた…森の暗がりに 行けば他のエルフ達に見つかる心配はない 僕は岩の上に立つ少女の頭を優しく撫でた。 image=513136420.jpg
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!