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「須賀くんと理音ちゃんが一緒に来たって事は、もしかして、2人、付き合う関係になったの?」
わたしが真斗さんの横にずっとくっついてるのを見て、咲絵さんがコーヒーと和菓子を出しながら言った。
わたしが、首を縦にふり、うなづくと、
「ウフフ、彩人くん、遂に可愛い妹に彼氏ができちゃったから、ショックで寝込んじゃうわね」
咲絵さんは自分が彩兄の初恋の人だとは知らない。初恋の人と親友が付き合ってる事実の方が、妹が親友と付き合うより、ショックが大きかったと思う。
彩兄、常に彼女はいたけど、取っ替え引っ替えで、同じ人と1ヶ月持った事が無い。
不純な関係の女性とも3ヶ月持ってなかった気がする。
そんな彩兄を見て育ったから、わたしはかれしという存在が今まで居なかったというより作らなかった。
彩兄に親友の真斗さんと付き合い始めた事を伝えたら、なんて言うかな…。
いつだったか、わたしにつきまとう男に、
「俺より能力が高いやつしか認めねぇ」
と、絶対零度で睨んで追い払っていた。
彩兄と真斗さん、IT的な能力、どっちが上なんだろう…。
雷疾さんはズバ抜けてるから、彩兄も真斗さんも敵わないのはわかる。
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