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「桜の木のY字路」(作詞)
「桜の木のY字路」
夜汽杏奈
ガラスの未来を歌った教室
白いカーテンと夕焼け空が揺れていた
僕がギターを弾き君が小さな声で歌った
えくぼの綺麗な頬で微笑みながら
君の喜ぶ言葉を
いくつもいくつも考えた
ろくに授業は聞いていなかったけど
君のため息はすぐ気がついた
きっと永遠なんてないのだと
そう言った声は 少しだけ震えていたね
すべては淡く儚い思い出
※ここは桜の木のY字路 止まったままの涙時計
不確かな道しか見えない蜃気楼
桜の香りが思い出を夢へと追いやり
君の結婚を心から祝福しよう
僕はこのY字路に立ち尽くしたまま
薄汚れた制服のポケットには
コーヒー2つのレシートが入ったまま
忙しい毎日に何かを置き去りにし
心もクローゼットのように閉じたまま
年齢を重ねることが月日が過ぎていくことが
永遠なんかじゃなかった
いつも二人で歩いた桜並木
通学のたった10分の道のりが
僕の中では永遠になった
遠くに見えた老夫婦のように
ずっと君とあの道を歩きたかった
いつか君に逢える時を夢見た日々は
君の幸せを願う日々に変えよう
春のうららかな陽ざしの中で
僕は君の結婚を心から祝福しよう
※ここは桜の木のY字路 切れたままのギターの弦
不確かな道しか見えない蜃気楼
桜の香りが思い出を夢へと追いやり
君の幸せを心から願おう
優しい記憶は誰にも奪われない永遠
僕はこのY字路に立ち尽くしたまま
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