私はブルー

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王道の当て馬ちゃん 郵便屋さんじゃないよ 何度も何度も 私の好きな人は いつもあの娘が好きで 幼稚園からだよ 好きな色をみんなで選ぶ時 あの娘は真っ先にピンク色を選んだ 当たり前のように あの娘の色になって 私はブルー 女子が最後に残す色 いつしか 私の色はブルーだった なのに 今私は 好きな男子と手を繋いで走ってる 告白されちゃう? 「ぼくと付き合って下さい!」 なんてさぁヤバイ ほくそ笑んじゃう 何度もあの子の告白を聞いてきたけど 言われたことないもん でも でも でも 待ってお願い! これはいつものパターン? ほくそ笑んだりするから バカだねえ私 高3の卒業旅行 やっと大学がバラバラになって 晴れて当て馬役からも卒業 これが最後の郵便屋 踏ん張って立ち止まった 「ちょっと待って、どこ行くの?」 「探してんの、おまえに告る場合。」 頭の中が真っ白! 「3年間ずっとおまえを見てた。」 ピンクのサマンサ!見られてたのは あなたじゃなかった
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